Thinkpad X1 Carbon 2016 (4th gen)でLinuxが起動しないという問題の続報です。
この問題は、X1 Carbonだけでなく、Yoga260やT460sでも発生しているようで、パッチも作成されています。
すでにt460s用のkernelがaurで公開されているので、これを利用して、X1 Carbon用のkernelを作ることができました。リンク先のものをそのまま使っても良いような気がしますが、関係ないパッチ(0001-sdhci-revert.patch, t460s_mouse.patch)も含まれているので、それは削除してビルドすればOKです。PKGBUILDからパッチの該当箇所を削除するだけでいいので簡単です。
パッチを当てると、ふつうにLinuxが起動します。パッチを当てる前は、kernel 4.5.1にして起動させていたのですが、画面のチラツキやネットワークまわりの不安定な挙動が見られたので、パッチを当てたものを使ったほうが良さそうです。(2016年4月20日追記:パッチをあててもチラツキがありました。kernel 4.6のほうがマシな気がします)。
なお、OneLink+ ドックを試してみましたが、こちらは不安定で常用できる状態ではありません。ディスプレイポートは問題なく動くのですが、電源関係に問題があるようで、まともにシャットダウンができません。kernel 4.6rcも試してみましたが改善しませんでした。まだあまり情報もでていないようので、OneLink+ ドックをLinuxで使うのは難しそうですね。