おすすめ度が高い2冊を手に入れたので、ご紹介。
Rによる項目反応理論
項目反応理論を勉強するにあたって、最初に読むべき本だと思う。
ある程度の統計・Rに関する知識は必要だが、今まで読んだ関連書籍の中ではダントツにわかりやすい。
これまで読んでいた本は、だいたい以下のようなもの。
これらの本の「デキが悪い」という訳ではない。「IRTを学ぶ」上では参考になるし、良書だと思う。ただ、「IRTを使う」には今ひとつ物足らないのである。
その点、『Rによる項目反応理論』は、実際にIRTを使う上で重要なポイントを丁寧に解説してくれている。言及している参考文献も多いので、次にどの本を読むべきかといった指針にもなる。
2015年3月現在、日本語で読めるIRTの本としては、ぶっちぎりのオススメである。
共分散構造分析【R編】
Rを使って共分散構造分析を学ぶ/使うための本。289ページで全20章なので、1章あたりの情報量はやや低め。
共分散構造分析の大雑把な概要は知っていたが、細かい個々のトピック(適合度指標やら推定法やら)は詳しくなかったので、大変参考になった。
個人的には、カテゴリカルデータの分析・多母集団同時分析・Sample Weightを使ったSEMといった、興味があったけど放置していたテーマに関する情報が網羅されていたのも嬉しい。
欲を言えば、参考文献がもう少し多いと有り難かったのだが、あまり多いと読みにくいだろうから、仕方ない気もする。