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x1 carbon (6th gen)にLinuxをインストールしてWWANを使う

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Thinkpad X1 carbon (6th gen)のWWAN(Fibocom L850-GL)はLinuxでは動作しない。しかし、最近この問題がクリアされたようである。例によってソースはArch Wiki。要は、 L850-GをSierra Wireless EM73xx/EM74xx modemに載せ替えれば動くということらしい。以下いろいろメモ。

EM7455はAmazonなどで入手可能。とは言え、そのままではいろいろ問題があって使えない。たとえば、BIOSで「unauthorized netowork card」が挿入されているとエラーがでて起動しないとか、起動してもネットワークを掴まないとかである。ただ先人たちは、この問題もクリアしたようだ。

解決策がこちらのサイトこちらのサイトにある。要はいったんThinkpadを起動した後に裏蓋を開けてmodemをL850-GからEM7455に差し替え(起動後ならBIOSのチェックをスルーできる)、その上でmodemの情報を書き換えればいい。書き換えてしまえば、以後は再起動してもBIOSでエラーはでない。大変な作業に思えるが、リンク先にある「My Automated Flashing of the EM7455/MC7455 with a Ubuntu Linux 18.04 LiveCD script」をいくつか書き換えて実行すればそれほど面倒ではない。

ポイントは3つ。ModemのIDをLenovoに変える(AT!USBPID=9079,9078のあたり)。Low Power Modeをオフにする(AT!PCOFFEN=2)。Modemのfast enumerationをオフにする(AT!CUSTOM=”FASTENUMEN”,2)。具体的には、265行目以降の以下の箇所。

# 書き換え前
send ATE1
sleep 1
send ATI
sleep 1
send AT!ENTERCND=\"A710\"
sleep 1
send AT!IMPREF=\"GENERIC\"
sleep 1
send AT!GOBIIMPREF=\"GENERIC\"
sleep 1
send AT!USBCOMP=1,1,0000100D
sleep 1
send AT!USBVID=1199
sleep 1
send AT!USBPID=9071,9070
sleep 1
send AT!USBPRODUCT=\"EM7455\"
sleep 1
send AT!PRIID=\"9904609\",\"002.030\",\"Generic-Laptop\"
sleep 1
send AT!SELRAT=06
sleep 1
send AT!BAND=00
sleep 1
send AT!IMAGE?
sleep 1
send AT!PCINFO?
sleep 1
send AT!RESET
# 書き換え後
send ATE1
sleep 1
send ATI
sleep 1
send AT!ENTERCND=\"A710\"
sleep 1
send AT!IMPREF=\"GENERIC\"
sleep 1
send AT!GOBIIMPREF=\"GENERIC\"
sleep 1
send AT!USBCOMP=1,1,0000100D
sleep 1
send AT!USBVID=1199
sleep 1
send AT!USBPID=9079,9078
sleep 1
send AT!USBPRODUCT=\"Sierra Wireless EM7455 Qualcomm Snapdragon X7 LTE-A\"
sleep 1
send AT!PRIID=\"9904609\",\"002.030\",\"Lenovo-Storm\"
sleep 1
send AT!SELRAT=06
sleep 1
send AT!BAND=00
sleep 1
send AT!IMAGE?
sleep 1
send AT!PCINFO?
sleep 1
send AT!PCOFFEN=2
sleep 1
send AT!CUSTOM=\"FASTENUMEN\",2
sleep 1
send AT!RESET

その他にもリンク先のスクリプトでは、libqmi-utils_1.20.0-1ubuntu1_amd64.debが見つからないといったエラーもでるが、自分でググってdebファイルをインストールすればいい。

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