Lenovoのドッキングステーションを使って、マルチディスプレイ環境を構築するときに気になるのが、同時に何台のディスプレイに出力できるのかという点。2020年現在の情報は、こちらのLenovoのサイトにまとめられている。
TBT downstreamというのが何のことかわからなかったのだが、どうやらThinkpad X1 CarbonのようにThunderbolt 3ポートが2つあるモデルでは、片方をドッキングステーションに使い、残りの片方をディスプレイに出力する(こちらをTBT downstreamと呼ぶらしい)ことができる模様。
もっともこの場合、ドッキングステーションとディスプレイのそれぞれにケーブルを繋ぐ手間があるので、今ひとつ使い勝手が悪い。現実的には「ドッキングステーション側で何台に出力できるのか」が問題になると思う。
ちなみに、Thinkpad X1 Carbon 6 gen以降であれば、ドッキングステーション経由で3840×2160を2台まで繋げる。ただしリフレッシュレートは30Hzに制限されるので、気になる人はTBT downstreamを使うか、2560×1440を2枚までにしておく必要がある。
2020年現在、Thinkpad X1 Carbonで3840×2160ディスプレイを2台繋げるドッキングステーションの選択肢は、大きくわけてThinkPad ウルトラ ドッキングステーションかThinkPad Thunderbolt 3 ドック 2のいずれかになると思う。30Hzが嫌ならTBT downstreamが使えるThunderbolt 3 ドック 2しか選択肢はない。30Hzで我慢できるなら好みで選べばいいと思う。なお、他にもThinkPad Thunderbolt 3 Workstation ドックという製品もあるが、付属するケーブルが違うだけで本体はThunderbolt 3 ドック 2と変わらないようだ。