PISAやTIMSSを分析するにあたって、標本抽出に関するオススメの日本語書籍がなかなか見つからなかったのですが、ようやく発見したのでご紹介。
本書の大きな特徴は、抽出ウェイト(デザインウェイト)を中心に話が進んでいるという点でしょう。
PISAを始めとする最近の国際調査は、当たり前のようにsampling weightを使用しているため、weightに関する知識がないと、十分に理解することもできません。
そんな中、本書はweightをめぐるあれこれの議論を、体系的に、かつ参考文献を豊富に掲載して説明してくれているので、読んでいて非常にタメになります。
もちろん統計の本ですから数式も多いのですが、極力わかりやすく書いてくれていると思います。
この手の議論を日本語で読めるという意味では、たいへん貴重な一冊です。ぜひご一読を!