Rで日本の校区地図を描く方法です。
データの準備
国土数値情報 ダウンロードサービスより、校区地図のもとになるデータ(shapeファイル)をダウンロードする。
データは、リンク先ページの、JPGIS2.1のうち、2.政策区域の中にある、小学校区・中学校区をクリック(図の赤色で囲った箇所)することで、入手可能。なお、途中でアンケートやら、利用規約やらが表示されるので確認しておく必要がある。また、ファイルは、都道府県ごとにzip形式で圧縮されている。
以下では、参考までに千葉県の小学校区データ(A27-10_12_GML)を利用していく。
Rでshapeファイルを読み込み、地図を描画する
zipを解凍した後、Rにデータを読み込んでいく。
一つ注意が必要な点として、設置者・学校名・住所を記載したdbfファイルの文字コードがshift-JIS形式なので、Linux等では文字化けしてしまう。その場合は、何らかの方法で文字コードを修正する必要がある。
ここでは、LibreOfficeのCalcを利用し、文字コードを変更している。
Calcを利用すれば、File → Save as → Edit filter settingsにチェックを入れる という手順を踏むことで、文字コードを変更可能である。
ただし、utf-8に変更すると、A27_006の文字列でエラーがでる。対策としては、Calcの置換機能を使い小学校を削除してしまう(「○○小学校」を「○○」に変更する)と良い。
さて、以上の手順を踏めば、データをRに読み込むことが可能になる。具体的なコードは下記のとおり。
library(maptools) shape <- readShapePoly("A27-10_12-g_SchoolDistrict.shp") # shapeファイルの読み込み chiba <- shape[shape@data$A27_006=="千葉市立",] # 千葉市立の学校だけ取り出す plot(chiba) # 描画 text(coordinates(chiba), as.character(chiba@data$A27_007)) # 学校名を追加する
各校の情報があれば、それを利用して、地図に色を付けることも可能である。
ガッコムのデータ等は、利用価値が高いだろう。
参考文献
基本的には、この本に書いてあることをそのまま実行しただけである。
今回は、ごく基本的な作業しかしていないが、校区図に色を付ける作業は意外と楽しかったので、機会があれば紹介してみたいと思う。