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TIMSS2011の公開データ

投稿日:2015-01-11 更新日:

すぐに忘れるので、TIMSS2011の公開データの取得方法や場所についてメモしておきます。

データの取得方法

TIMSS 2011 International Database からダウンロードできる。ページの下の方にリンクがあるので、該当する箇所をクリックすればよい。ただ、すべてのデータをダウンロードすると大変なので、日本(JPN)のことを分析する場合に限定する。

ダウンロードしたファイルの説明

  • TIMSS 2011 User Guide: SPSS/SASによるTIMSS2011の分析方法が示されている。TIMSSの設計や分析技法の理屈についての説明はほとんどない。4章のデータベースガイドが役に立つ。
  • Supplement 1: 児童/生徒質問紙。分析する際には必須
  • Supplement 2: 国別の質問紙の変更点に関するリスト。日本に関する箇所を読んでおく必要あり
  • Supplement 3: 質問紙から生成された変数(データセット内にある)の作成方法
  • Supplement 4: 国別の標本抽出に関する情報
  • SPSS Data File: zip形式で圧縮されているので解凍すること

SPSSファイルの説明

ファイル名は、acgjpnm5.savなどの形式になっている。

最初の3文字がファイルの種類を表し、続く3文字が国別コード(日本はjpn)である。残るm5.savは全ファイル共通。

最初の文字が母集団を表しており、aで始まる場合は第4学年(日本の小4)、bで始まる場合は第8学年(日本の中2)のデータである。2文字目と3文字目がファイルの種類を表しており、cg(学校質問紙)、sg(生徒質問紙)、st(教師ー生徒リンクファイル)、tg(教員質問紙:小4)、tm(数学教員質問紙:中2)、ts(理科教員質問紙:中2)となっている。

基本的な分析は、cgファイルとsgファイルがあれば事足りるので、当面は小学校のacgjpnm5.sav/asgjpnm5.savと、中学校のbcgjpnm5.sav/bsgjpnm5.savがあれば十分だろう。

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